4.風洞実験による車間部空力騒音の抑制技術の開発
  • 指向特性と位置同定精度を向上させた風洞試験用音源探査技術を開発しました。
  • 車間部から発生する空力音を抑制する形状を提案しました。
  •  新幹線の車体各部からの空力騒音の中で、車間部や台車部における騒音の実態や低減化に対する関心が高まってきています。それらの低減対策を講じるにあたり、騒音の発生箇所をより厳密に捉えるための測定技術として、風洞の開放胴で使用する主流近接型マイクロホンアレイを開発しました(図1)。これによって、従来60mm程度だった位置同定精度が10mm以下に改善し、縮尺風洞模型の車間部のような狭小な領域に対しても、音源分布の様子を詳細に把握することが可能となりました。
     このマイクロホンアレイを活用し、1/8縮尺新幹線車両模型の車間部から発生する空力音の音源分布を測定した結果、角張った車端部に沿って音源が分布していることがわかりました。そこで、車端部を丸みづけしたところ、音源が弱まり、車間部から放射される音が、風洞実験で7dB程度低減することを確認しました(図2、図3)。
     今後は、現車で低減効果の確認を行い、実用化を目指した開発を進める予定です。




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