5.鉄道沿線における地上デジタル放送受信レベル計算・評価プログラム
  • 鉄道沿線における地上デジタル放送の受信レベルを計算する手法を提案しました。
  • 提案した手法により列車通過の影響を計算・評価するプログラムを開発しました。

 2006 年12 月に地上デジタル放送が全国で開始され、2011 年7 月にはアナログ放送が終了する予定です。鉄道沿線における地上デジタル放送の受信品質の把握には、現状では実測調査に拠らざるを得ず、列車通過の影響評価には特に時間と経費がかかっています。そこで、鉄道構造物や列車がある場合の受信レベルを、高架および列車による回折現象と高架下を通過して到来する電波の影響を考慮して、計算・評価するプログラムを開発しました(図1)。このプログラムでは、計算対象とする地域の送信所を選択して鉄道構造物の位置・大きさと受信地点の位置・高さ等を任意に設定することにより、列車通過に伴う受信レベルの変動幅を計算し、影響が起こる可能性(極めて低い、低い、あり、高いの4 段階)を出力します。特異な電波伝搬条件でなければ、列車通過に伴う受信レベルの変動幅を± 6dB 程度の比較的小さい誤差で算出できます。このプログラムにより、影響が起こる可能性のある地点を推定でき、実測調査箇所数の軽減が可能となります。





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