主要な研究開発成果(2012年度)

 本誌は、公益財団法人 鉄道総合技術研究所における2012年度の主要な研究開発成果をまとめたものです。
 本成果は、JR各社をはじめ、研究機関、大学、企業などの関係機関のご協力によって得られたものであり、厚く御礼申し上げます。

T.安全性の向上

  1. 構造物上の地震時車両脱線被害発生確率の算出法
  2. 地盤・構造物情報アーカイブスと解析モデル自動作成ツール
  3. 巨大地震時の残存耐力を考慮した構造物の安全性評価手法
  4. 早期地震防災システムのP波検知性能の向上
  5. 地形情報を用いた降雨時斜面災害の危険性評価手法
  6. 積雪底面流出量の簡易推定手法
  7. 非破壊によるコンクリート構造物表層の緻密さの簡易評価手法
  8. 台車旋回性能の評価法
  9. リニアレールブレーキの実用化
  10. 車輪踏面の微小凹凸による曲線走行時の横圧低減手法

U.環境との調和

  1. 高効率な誘導主電動機
  2. 鉄道用超電導ケーブルの製作
  3. レール継目通過時の衝撃音予測モデル
  4. 新幹線ディスクブレーキの制動ノイズ軽減
  5. 構造物振動に起因する圧力変動シミュレーション
  6. セメントを使用しないジオポリマーまくらぎ

V.低コスト化

  1. 補強土体と一体橋梁を結合した補強盛土一体橋梁
  2. 発生バラストを活用した路盤改良工法
  3. 軌道検測データを活用した盛土内部状態評価法
  4. 劣化した高架橋スラブの補修・補強工法
  5. 寿命延伸した新幹線用焼結合金すり板の開発
  6. 信号保安設備の統合論理設計の効率化手法

W.利便性の向上

  1. フェールセーフ機能付き操舵用電動油圧アクチュエータ
  2. 貨車用シリコン緩衝器
  3. 地点対応可能な複合振動乗り心地推定法
  4. 実績データを用いた輸送障害時の旅客流動分析
  5. 利用者視点の運転再開見込み情報の案内支援教材

X.基礎研究

  1. 車輪/レール間の動的転がり接触解析手法
  2. 架線・パンタグラフ系の3次元運動シミュレータ
  3. アルミニウム合金のナノ組織制御による特性改善

T.2、U.1、U.2、V.1、V.2の件名は国土交通省の補助金を受けて実施しました。