12. 運転室内の報知・警報音の決定法

  • 運転室内で運転士に情報を伝える音を設計する際の考え方を提案しました。
  • 伝えたい内容にふさわしい警告感を与える音サインやボイスを決定できます。

運転士支援技術や保安装置の多様化による運転室内の音の増加や、発音装置の音色の多様化は、運転士の混乱や集中力低下につながる可能性もあり、統一的な音の設計指針が求められています。そこで、新しい音を追加するときの設計資料として報知・警報音の決定法を提案しました。

伝えたい情報の重要度を、事故に結びつく可能性の程度(危険性レベル)で4段階に分類し、各カテゴリの判断目安を作成しました(表1)。そして、運転士の音の感じ方を基準に、各危険性レベルに音サインやボイス(音声)を対応させて、使用すべき音の目安を示しています。主に鳴動頻度による音サインとボイスの選択や、既存音と混同されそうな音の特徴、音数を増やしすぎないことなどの留意事項のリストも提案しました。

警報を重要度で分類して音サインを割り当てる考え方は自動車分野や航空分野にもありますが、情報や対応の複雑さ、前提とする音環境、視聴覚の分担等が鉄道とは異なります。そこで、設計者へのヒアリングおよび乗務員アンケートと実験に基づき、鉄道用の分類方法およびボイスによる提示法を提案しました。

運転室の報知・警報音を統一した考え方で提示することによって、音から直感的に危険性レベルを認識できるようになり、また、取り違えやすい音を避けることができ、伝えたい情報を混乱なく運転士に伝えることができます。

表1 報知・警報音の決定手順と判断目安(抜粋)
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