20. 遠隔非接触測定による岩盤斜面の安定性評価システム

  • 非接触で岩盤斜面中の岩塊の振動や形状を測定するシステムと、測定した岩塊形状からFEM解析により安定性を評価するツールを開発しました。
  • 本システムでは数値解析による詳細評価とノモグラムによる簡易評価ができます。

沿線岩盤斜面からの落石事故を未然に防ぐためには、不安定な岩塊を抽出し、対策を行う必要があります。そこで、人が容易にたどり着けない高所や遠方の岩塊の安定性を安全かつ効率的に評価するシステムを開発しました(図1)。

非接触振動計測システム(図1(a))は、赤色または赤外レーザーを照射することによって数十mから数百m離れた位置にある岩盤斜面の微小な振動を検出します。不安定岩塊の振動特性は常時微動の計測により、常時微動に振動特性が表れにくい安定岩塊の振動特性は音響加振等による振動計測により、それぞれ評価します。空撮測量システム(図1(b))は、小型のラジコンヘリコプターにステレオカメラを搭載したシステムで、岩塊の周囲を空撮して形状データを取得することができ、その形状データから半自動で岩塊のFEM解析モデル(図1(c))を作成することができます。

安定性の評価は、振動計測で得られた岩塊の卓越周波数とFEM解析モデルを用いた数値解析で平時・地震時の安定性を評価する詳細評価手法(図1(d))と、卓越周波数を転倒安全率のノモグラムに照合する簡易評価手法(図1(e))を提案しました。

図1 遠隔非接触測定による岩盤斜面の安定性評価システム
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