25. 鉄道ネットワークにおける移動円滑化の評価手法

  • 旅客のシームレスな移動環境を定量的に評価する手法を開発しました。
  • 都市間及び都市内鉄道ネットワークの移動円滑性を阻害するボトルネック駅の抽出、およびボトルネック駅の改良効果の評価ができます。

鉄道の利便性向上のためには、鉄道ネットワーク上のみならず他の交通機関も含めた交通網全体における移動の円滑化が重要です。そこで、主要な交通結節点である駅に着目し、旅客のシームレスな移動環境を提供する駅構内の設計に対する評価手法を開発しました(図1)。

都市間鉄道ネットワークでは、全国の旅客流動需要実績データを用いて、既存設備の容量を超える旅客利用が見込まれるボトルネック駅を数理最適化に基づき抽出します(図1①)。一方、都市内鉄道ネットワークでは、様々な状況における各旅客の列車種別(急行列車や各駅停車など)の選択行動を表した数理モデルに、列車ダイヤ、時間帯別OD(各発着地間の交通量)データを組み合わせて、多くの駅滞留旅客数が見込まれるボトルネック駅を抽出します(図1②)。これらにより特定された移動円滑化対策が必要な駅に対して、交通機関同士の乗り継ぎにおける利用者の身体的・心理的負担(移動抵抗)を、アンケートデータに基づき構築した乗り継ぎ利便性評価モデルにより評価します(図1③)。

開発した手法を用いることによって、今後の交通状況・交通政策を踏まえた上で、投資対象とすべき駅や設備の利便性向上効果を評価することができます。

図1 鉄道ネットワークにおける移動円滑化評価のフロー
PAGE TOP