27. 視覚障害者誘導用ブロックの視認性向上

  • 視覚障害者誘導用ブロックの視認性を向上するために、視覚障害者誘導用ブロックの両側に付加する「側帯」の要件を明らかにしました。
  • 「側帯」の幅を5〜15cm程度、視覚障害者誘導用ブロックとの輝度比を3程度以上とすることを提案しました。

視覚障害者の9割を占める弱視者は残存視力も活用して行動するため、視覚障害者誘導用ブロック(以下、「ブロック」)の視認性は重要です。視認性にはブロックと床の輝度比が影響し、輝度比が小さい箇所(図1)でのブロックの視認性を改善するために、ブロックの両側に暗色帯(図2、以下、「側帯」)を付加する方法が国内外で議論されています。しかし、床の暗色帯は弱視者には溝のように見え、足を踏み出すことを躊躇するなどの弊害もあり、側帯が効果を発揮するための輝度比などの要件はまだ確立されていません。また、駅構内の諸条件に対応できる輝度比の測定方法も確立されていません。

そこで、本研究では弱視者40数名による評価実験により、まず、ブロックと床の輝度比が視認性に及ぼす影響を調べ、ブロックと床の輝度比を許容できない弱視者の割合を明らかにしました(図3)。

この割合が大きい場合にブロックの視認性を改善する対策として側帯を取り上げ、その要件を検証した結果、側帯の幅が広くなると視認性は向上する一方で、弊害の可能性は増大し、輝度比と幅の相互効果を考慮すると5〜15cm程度の幅が望ましく、側帯とブロックの輝度比が3程度以上あれば効果があることが明らかになりました(図4)。

また、駅の設計・施工担当者が輝度比を正しく測定できるように、駅で見られる諸条件を踏まえて測定方法をマニュアル化し提案しました。

図1 ブロックと床の輝度比が小さい箇所の例
図2 側帯の設置例
図3 ブロックと床の輝度比が許容出来ない弱視者の割合
図4 側帯の幅、ブロックとの輝度比と総合的な好ましさの関係
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