材料技術研究部

研究部長からのメッセージ

材料技術研究部長
松井 元英

[出身]工学研究科 材料工学専攻
1997年 鉄道総合技術研究所 入社
2022年7月 材料技術研究部長に就任

 鉄道は、構造物、線路、車両、架線などからなり、その目的に応じて、鉄鋼や銅などの金属材料、ゴムや潤滑油などの有機材料、コンクリート材料、複合材料などが使い分けられます。
材料技術研究部では、このような材料について、長期間健全に使用できるような耐久性の向上や、異なる特性を与えることによる高機能化や高性能化に取り組んでいます。また、材料を使用していると、損傷や経年劣化などで特性が変化し、メンテナンスが必要になる場合があります。そのため、その特性変化の原因解明や、評価・予測手法の構築を通して、メンテナンスの省力化、効率化などに資する研究開発や、これらの取り組みをもとにした新材料の研究開発を行っています。基礎研究から、鉄道のフィールドなどを活用した実用開発にわたるさまざまなフェーズを対象とし、所属員の専攻分野も材料、化学、機械など多岐にわたります。大学などの研究機関や材料メーカなどと共同で研究開発を進めることもあります。
 昨今のコロナ禍や気候変動対策としての脱炭素化への動きで、鉄道を取り巻く環境は大きく変化しています。このような変化の中でも、材料として鉄道に貢献できることをしっかりと考え、材料のイノベーションによる新しい鉄道の実現を目指しています。
 材料のイノベーションには、広い視野をもち、既存の考え方にとらわれない自由な発想を活かすことが肝心です。特定の専門分野だけでなく、それ以外の分野にも好奇心旺盛な方、粘り強く協調性をもって取り組める方、是非、我々と一緒にチャレンジしましょう。

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