第9回鉄道総研講演会

<鉄道材料のエコマテリアル化>

辻村 太郎

 辻村 太郎 (つじむら たろう)

  (財)鉄道総合技術研究所 技術開発事業本部
     材料技術開発推進部 摩擦材料主幹技師


 地球環境問題の深刻化に対応して、地球環境への負荷がより少ない材料=エコマテリアル

の普及の必要性が高まっている。単位輸送量当たりのエネルギー消費が少なく、地球環境に

良い輸送機関とされている鉄道分野においてもエコマテリアル化が必須の状況になりつつあ

る。本講ではまず、「エコマテリアル」の概念についての解説を行う。さらに鉄道で使用さ

れている種々の材料を、地球環境への負荷を減少させる方向へ転換していくための考え方を

幾つかの具体的事例を交えて紹介するとともに、環境への負荷量を原料の採取から製造、使

用、廃棄の各段階を総合したライフサイクル全体で評価するLCA手法の鉄道部材への適用

例を示し、現状での問題点と今後の課題について述べる。最後に海外の鉄道における取り組

みについて紹介し、今後の動向を展望する。                 


講演会トップページへ


RTRI ホームページ
Copyright(c) 1996 Railway Technical Research Institute