第10回鉄道総研講演会

リニアの最近の開発成果

中島 洋



 浮上式鉄道の開発は、昭和45年頃に始まったが基礎試験および宮崎実験線における走行実験を経て、500km/hを越える高速走行の実証と問題点の把握による各種の改良を行う等、貴重なデータを集積してきた。
 一方平成2年より進められてきた新しい山梨実験線は、平成8年末に完成し、調整試験を経て今年の4月から本格的な走行実験に入った。今年度は、各種の確認を行いながら高速走行特性の把握を中心とした基礎試験を実施しているところである。
 浮上式鉄道開発の簡単な経緯と、山梨実験線の基本設備の紹介ならびに現状までの進捗について概要を紹介する。


中島 洋 (なかしま ひろし)
(財)鉄道総合技術研究所 浮上式鉄道開発本部 本部長


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