第10回鉄道総研講演会

走行実験の現状と今後の展望

澤田 一夫



 山梨実験線は、平成8年12月より設備の調整・機能確認を目的とした総合調整試験を行い、平成9年4月3日のテープカットをもって先行区間18.4kmにおける走行試験を開始した。車輪走行で走行速度を220km/hまで順次上げた後、5月30日より浮上走行に移行した。引き続きブレーキ特性や加速特性を把握しつつ速度向上を進めており、今年度中の550km/h達成を目指している。  また、現在の第1編成車両に続く、4両で構成される第2編成車両を開発中で、 今秋完成の予定である。山梨実験線に搬入後は、第1編成の速度向上と平行して調整・試運転を行い、平成10年度に予定している高速すれ違い試験、複数列車制御試験等に備える。
 11年度は高速連続走行試験を行い、耐久性、保守基準等の把握を目指す。


澤田 一夫 (さわだ かずお)
(財)鉄道総合技術研究所 浮上式鉄道開発本部 技師長


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