第10回鉄道総研講演会

リニアと車両の概要と車両運動

鶴賀 仁史



 営業運転速度500km/hを目標としている超電導リニアにおいては、高速走行時における車両の運動特性の向上が、非常に重要な課題である。山梨リニア実験線用車両は、車両の運動特性と密接な関係のある、浮上力特性、車両構成、台車の防振装置、車体の先頭形状・構体剛性、等について、今までの要素技術の開発成果及び宮崎実験線における実験結果を充分に反映して、設計されたものであり、本年4月から開始された走行試験によって、それらの設計の妥当性を検証することとしている。山梨リニア実験線用車両の概要、車両の運動特性に関連する主な仕様についての開発状況、現在までの山梨リニア実験線における走行試験状況について述べる。


鶴賀 仁史 (つるが ひとし)
東海旅客鉄道株式会社 リニア開発本部副本部長


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