石塚 弘道
台車枠、輪軸等の台車部品は鉄道車両の安全走行にとって極めて重要であるが、それらは構造上フェイルセーフとすることができないため、十分な安全を見込んだ設計を元に慎重に製造され、さらに使用中には定期的な検査が行われ、きず、き裂等の早期発見の努力がなされている。しかし、台車枠には強度評価、車軸には検査の適正化、自動化の課題が残されている。
本講演では、台車枠の溶接部を対象として開発した強度評価手法ならびに新幹線電車用等の高周波焼入れ車軸を対象として実施したき裂進展に関する破壊力学的評価、さらに新幹線電車車軸用に開発した超音波自動探傷装置について述べるとともに今後の展望を紹介する。
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