バリアフリー時代の鉄道システム 構造物技術開発事業部（建築担当） 主任技師　青木　俊幸 基礎研究部 人間工学研究室 主任研究員　鈴木　浩明 　21世紀初頭のわが国は、総人口の減少を伴う超高齢社会を迎えることが確実視されており、鉄道利用者に対する、より一層きめの細かい対応が求められている。そこで、移動制約者にとってのバリアフリー、全ての利用者に使いやすいユニバーサル・デザインの発送に基づく鉄道システムが必要と考える。 　ここでは、将来に向けて、情報の提供・駅構内の移動・旅客設備・車内設備・運転システム等について、どのような鉄道のシステムチェンジが必要かを述べる。更に、他の交通手段と協調しながらも競合するなかで、次世代の鉄道システムが有するべきアメニティ水準の考え方についても述べる。