ITS(高度道路交通システム)は自動車社会が生み出した様々な問題を解決することから出発したため、交通という用語が使用されているにもかかわらず自動車中心のコンセプト作りが進行している。 日本では鉄道を始めとする公共交通機関が発達しており、ITSを効率的に実現するためには、道路交通とそれらの接点のみならず、積極的な協調を考える必要がある。 ここでは、公共交通機関相互、及び道路交通との協調による旅客等のインターモーダル輸送コンセプトをサイバーレールと名づけ、日本におけるITSの実現形態として提唱する。その実現のためには、今の鉄道輸送システムをより柔軟にする必要があり、情報処理の観点から研究課題について述べる。
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