鉄道総研において「日中韓鉄道研究セミナー」が開催されました

平成17年6月24日
財団法人 鉄道総合技術研究所

 6月21日から23日にかけて、財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)において、中国鉄道科学研究院(CARS: China Academy of Railway Sciences)、韓国鉄道技術研究院(KRRI: Korea Railroad Research Institute)、鉄道総研との「日中韓鉄道研究セミナー」が開催されましたのでお知らせします。
 「日中韓鉄道研究セミナー」は、日中、日韓、中韓の二者間で個別に行っていた共同研究の成果を、三者合同で発表することにより、技術交流を図ることを目的として発足したもので、2001年のKRRIにおける第一回の開催以降、年に一度の開催を続け、今回で第五回を数え、鉄道総研おいては2002年以来二回目の開催となりました。
 CARSからは趙有明副院長以下14名、KRRIからは崔康潤副院長以下9名の参加がありました。
 セミナー初日となる21日のオープニングセッションでは、鉄道総研秋田理事長の歓迎挨拶、CARS趙副院長およびKRRI崔副院長の挨拶がありました。秋田理事長は、海外に対しても開かれた研究所を目指す鉄道総研にとって、本セミナーは重要なイベントであること、韓国での高速列車KTXの開業や、中国での旅客鉄道の高速化に向けたプロジェクトの進展などを踏まえ、このセミナーの継続が三ヶ国の鉄道技術の発展に大いに貢献すると信じていることを述べ、歓迎の挨拶としました。CARSの趙副院長及びKRRIの崔副院長は、それぞれ挨拶の中で、このセミナーによって技術的交流が図られ、また研究者同士が定期的に顔を合わせることで、人的交流もできることの意義を高く評価すると述べられました。オープニングセッションに引き続き、各研究組織から新規テーマの提案が行われ、順次セミナーのプログラムに従い、進行中のテーマ毎の分科会が開催されました。
 22日午前は前日に引き続いてテーマ分科会、午後は日野土木実験所および国立研究所の試験設備の見学会を実施しました。
 セミナー最終日となる23日午前には、各組織の代表者による最近の活動状況を紹介する基調講演が行われ、午後は各テーマ分科会の結果を報告する講演が行われました。夕刻には会場を立川のホテルに移し、本セミナーの議事録確認が行われ、閉幕しました。
 なお、次回は2006年の9月、北京の中国鉄道科学研究院で第六回のセミナーが開催される予定です。


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写真 セミナーを終え議事録確認の署名を行う代表者
(左から順にCARS、鉄道総研、KRRI)




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