日仏鉄道共同研究会議が行われました

平成17年10月27日
財団法人 鉄道総合技術研究所

 財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)は、10月25日、26日の両日に渡り、フランス国鉄(以下、SNCF)の研究開発マネージメント担当者を鉄道総研国立研究所に迎え、「日仏鉄道共同研究会議」を開催しましたのでお知らせします。
 鉄道総研とSNCFは、1995年に共同研究等に関する協定を結び、各種技術分野における共同研究を進めています。
 10周年にあたる今回の会議では、信号関係の安全性分析手法の検討、燃料電池等を利用する新動力源の検討、車両部品の故障・寿命評価の検討、画像による各種監視技術の検討等の進捗状況を確認し、今後の進め方についても議論されました。
 来日されたSNCFのメンバーは、総裁付き技術アドバイザーで科学技術部長のクレオン氏、革新・研究部担当部長のテメム氏、車両技術部技術担当部長のボネ氏、インフラ部インフラ・メンテナンス担当課長のプティ氏の4名です。会議初日となる25日には、JR4社の研究開発マネージメントに携わる方々、フランスとの工業技術面で交流を図られている日仏工業技術会の方々もお招きし、日本とフランスの鉄道における研究開発活動の情報交換を目的とした日仏鉄道合同ミーティングを行いました。
 26日午前には、鉄道総研とSNCFの両者で設定されている共同研究テーマについて、進捗状況の確認と今後の進め方を議論し、同日午後には、鉄道総研構内の実験設備見学に引き続き、フリーディスカッションの場を設定し、鉄道総研・SNCF双方の研究開発マネージメント手法についての議論や、今後の研究の方向などについての情報交換が行われました。
  以上の会議を総括して、以下のことが合意されました。
 ・共同研究の進展を図るため、研究者間のミーティングを活発化する
 ・共同研究テーマの実施期間を弾力的に設定する
 ・追加課題について、専門家のミーティングを平成18年首に開催する
 ・共同研究の成果をまとめ、総合的な報告を行う「日仏共同研究セミナー」を平成19年春 に日本において開催する

photo
日仏鉄道合同ミーティングにおいて主催者挨拶を行う
熊谷則道 研究開発推進室長(10月25日)


photo
日仏鉄道共同研究会議会場の様子(10月26日)




プレスリリースへ戻る

HOME
RTRI ホームページ

Copyright(c) 2005 Railway Technical Research Institute