財団法人鉄道総合技術研究所は、平成18年12月10日をもって、創立20年を迎えました。これを記念して、創立20周年記念日記念式典及び祝賀会を下記の通り開催しましたのでお知らせいたします。
【会長挨拶 要旨】 本日までの二十年の間に、浮上式鉄道の山梨実験線、米原の大型低騒音風洞などの大型試験設備を整備し、また、鉄道技術推進センターを立ち上げるなどの活動の基盤を充実させて、多面に渡る研究開発を進め、広くその成果を提供することにより、鉄道の発展に微力ながら貢献できたものと自負しております。 これも、ひとえに本日ご臨席頂いている皆様、地元自治体、JR各社をはじめとする鉄道事業者や鉄道関係企業の皆様など、多くの方々の暖かいご支援の賜物と、この場を借りて、心より御礼申しあげます。 昨今、地震・強風などの自然災害や鉄道事故が連続したこともあって、鉄道を見る世間の目には厳しいものがあります。また、日本においては、少子高齢化が、いよいよ本格化するなど、鉄道経営の将来は、予断を許さないものとなっておりますが、一方では、地球環境問題から鉄道を再評価する気運も高まっています。また、ITなどのこれまでになかった新技術を積極的に鉄道に取り入れる事によって、新しい鉄道技術を創造することも期待できるようになってきました。 鉄道総研は、創立二十周年を新たな契機として、より一層皆様のご期待に応えられるよう、役職員が一丸となって、安心して利用して頂ける魅力のある鉄道の実現を目指した研究開発に、これからも精進する所存でごさいます。今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻をお願いして、ご挨拶とさせて頂きます。
【理事長挨拶 要旨】 国鉄改革の一翼を担って発足した鉄道総研は、独立組織として活動が広がるとともに、その過程において、大きな判断を要する場面もありましたが、鉄道総研所員の努力はもとより、先輩各位、ならびに関係の皆様の多年にわたるご支援のおかげで、今日の日を迎えることができました。改めて感謝を申し上げる次第です。 この日をひとつの節目として、鉄道総研は、これまでの活動の成果と経験を糧に、さらなる飛躍を目指します。世界の鉄道技術をリードする総合研究機関として、また、鉄道界はもとより広く社会からも信頼される存在として、皆様のご期待に応えることが私ども鉄道総研の役割と考えています。そのためには、研究開発の重要な両輪であります人的リソースと基盤試験設備の充実を図り、世の中の先端技術を積極的に取り入れて、お客様に安全で安心して利用していただける鉄道の発展に貢献すべく、役職員が一丸となって取り組む所存であります。 引き続き、いろいろな角度から皆様のご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げるとともに、本日、大変お忙しい中、またお寒い中を、ご臨席いただきましたことに、重ねてお礼申し上げ、簡単ではございますが、本式典のお礼の言葉に代えます。