新幹線用新型変圧器を開発
−ルーフ・デルタ結線変圧器−

平成19年12月21日
財団法人 鉄道総合技術研究所

 財団法人鉄道総合技術研究所(理事長:秋田雄志/東京都国分寺市)は、新幹線の変電所で使用する新型変圧器を東日本旅客鉄道株式会社殿と共同開発し、(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構殿が建設中の東北新幹線に採用されましたのでお知らせいたします。

新幹線の一部区間では、沿線に40〜50km間隔で設けられている変電所の変圧器を使って、電力会社から供給される超高圧(交流18万7千〜27万5千ボルト)の電気を、新幹線電車に適した駆動用電圧(交流2万5千ボルト)の電気に下げて使用しています。
 今回開発したルーフ・デルタ結線変圧器は、山陽新幹線の岡山開業時に開発された従来型の変形ウッドブリッジ変圧器を使用する際に必要であった昇圧変圧器が不要となるため、変電所で最も大きい機器である変圧器の設置面積が、変形ウッドブリッジ変圧器を使用した場合の約70%に削減できます。また、発生損失も従来型の変圧器を使用した場合の約70%と効率が高いために、省エネ効果とランニングコストの低減も見込まれます。
 鉄道総研は、研究開発の中で、ルーフ・デルタ結線変圧器の実現可能性について検討を進め、実用化に関しては東日本旅客鉄道株式会社殿と(独)鉄道建設・運輸施設整備支援機構殿との共同で実施しました。









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