鉄道国際規格センター準備室の設置について

平成21年 7月 1日
財団法人 鉄道総合技術研究所

財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)は、鉄道分野における国際規格に関する活動分野の拡大に伴う新組織「鉄道国際規格センター(仮称)」の設置に向け、7月1日より「鉄道国際規格センター準備室」を設置しましたのでお知らせいたします。

 世界的な技術標準化の流れの中で、国際競争力を高めるために国際規格への対応、また、国内の優れたシステムを維持する上からも日本の技術を規格の形で海外に発信する必要性が叫ばれています。これまでに、鉄道総研では国際電気標準会議(IEC)の鉄道関係専門委員会(TC9)に関する国内審議団体として、国際規格調査センターにおいて鉄道電気技術の国際規格の開発に取り組んできました。一方、国際標準化機構(ISO)については鉄道専門の委員会がないため、国内では技術分野ごとに分散して対応しており、組織的な取り組みが十分な状況にはありませんでした。
 鉄道分野の国際規格については、平成20年6月に交通政策審議会 陸上交通分科会 鉄道部会(部会長:森地 茂 政策研究大学院大学教授)が出した提言の中で、国際規格に係る審議体制の充実・強化の必要性が示されています。これを受け、同年10月に国土交通省から鉄道技術標準化調査検討会(委員長:正田 英介 東京大学名誉教授)に対し提言の具体化の検討が依頼されました。同検討会における検討の結果、鉄道業界の各分野から要員と資金を拠出し、IECとISOの鉄道技術の標準化活動を一元的に実施する新しい国内審議体制を整備することとなり、併せて新体制を鉄道総研で引き受けるよう希望が出されました。
 このような背景のもと、鉄道総研では平成22年4月1日を目途に、鉄道総研内に「鉄道国際規格センター(仮称)」を設置して、新しい国内審議体制を整備することとしました。その発足に向け、国際業務室内に「鉄道国際規格センター準備室」を設け、準備を進めてまいります。



写真 鉄道総研に発足した鉄道国際規格センター準備室





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