財団法人鉄道総合技術研究所の職員が文部科学大臣表彰を受賞しましたのでお知らせいたします。
なお、表彰式は、4月13日(火)12時から京王プラザホテル(東京都新宿区)において行われました。
受賞業績: | 構造物検査用遠隔非接触振動計測システムの開発注1 | |
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受 賞 者: | 鉄道力学研究部 構造力学研究室 主任研究員 |
うえはん ふみあき 上半 文昭 |
受賞業績: | 架線・バッテリーハイブリッドシステムの研究 | |
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受 賞 者: | 車両制御技術研究部 駆動制御研究室長 |
おがさ まさみち 小笠 正道 |
車両制御技術研究部 駆動制御研究室 副主任研究員 |
たぐち よしあき 田口 義晃 |
受賞業績: | 大地震時の地盤と土留め構造物の動的相互作用の解明の研究 | |
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受 賞 者: | 構造物技術研究部 基礎・土構造研究室 副主任研究員 |
わたなべ けんじ 渡邉 健治 |
受賞業績: | 構造物検査用遠隔非接触振動計測システムの開発 |
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受 賞 者: | 上半 文昭 (うえはん ふみあき 財団法人 鉄道総合技術研究所) |
目黒 公郎 (めぐろ きみろう 国立大学法人 東京大学 生産技術研究所) |
遠隔地からレーザを照射するだけで構造物を検査できるという考えに懐疑的な声も多々聞こえる中、信じて支えて下さった皆様のご協力により、表彰対象のシステム「Uドップラー」を実用化することができました。新しいシステムの導入を決断し、より有効な活用法を共にご検討いただいた多くのユーザの皆様にも心より感謝申し上げます。今後、センシング・モニタリング技術や情報通信技術の導入が加速し、構造物の検査・診断体系が大きく様変わりするものと予想されます。私も技術開発によって、新体系の構築に貢献していきたいと思います。 |
受賞業績: | 架線・バッテリーハイブリッドシステムの研究 |
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受 賞 者: | 小笠 正道 (おがさ まさみち 財団法人 鉄道総合技術研究所) |
田口 義晃 (たぐち よしあき 財団法人 鉄道総合技術研究所) |
研究開始の1998年当時は、架線下を走る電車にわざわざバッテリーを搭載する必要性をなかなかご理解頂けませんでしたが、今では多くの方に回生有効利用の当技術の意義を感じ取って頂いております。「仮想パンタ点電圧との差分パワー吸収制御」を、理論だけでなく具現化すべく進めてきた結晶の1つが、鉄道総研の外でも走行できるHi-tram(ハイ!トラム)の実現です。ここに至るまで予算面の奇跡も含め、重要な局面ごとに最適任の方々にご支援頂きました。今回の受賞はご関係頂いた全ての方の力の結集によるものであり、あらためて心より感謝申し上げます。 |
受賞業績: | 大地震時の地盤と土留め構造物の動的相互作用の解明の研究 |
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受 賞 者: | 渡邉 健治 (わたなべ けんじ 財団法人 鉄道総合技術研究所) |
平成7年の兵庫県南部地震における土木構造物の被害を見て、土木工学を専攻することを決心し、一貫して地盤工学に関する研究に取り組んできました。今回、幸運にも名誉ある賞をいただいた背景には、ひとつのテーマに対して腰を据えて継続して研究できる環境があったことが大きかったと思います。そのような恵まれた環境を提供していただき、手厚い御指導をいただいた研究室の上司・先輩の皆様には大変感謝しております。今回の受賞を励みに今後も日々の努力を重ねて、微力ながら鉄道や広く社会に貢献できる研究者になれるよう努めていきます。 |
写真:表彰式式場で表彰状を手にする 科学技術賞(開発部門)を受賞した 上半 文昭 |
写真:表彰式式場で表彰状を手にする 科学技術賞(研究部門)を受賞した 小笠 正道(右) と 田口 義晃(左) |
写真:表彰式式場で表彰状を手にする 若手科学者賞を受賞した 渡邉 健治 |