「IEC/TC9年次総会」が開催されました

IEC/TC9年次総会が平成23年11月15日(火)から18日(金)まで「アクロス福岡」(福岡県福岡市中央区天神)にて開催されましたのでお知らせします。

ISO(国際標準化機構)と並ぶ国際標準化機関であるIEC(国際電気標準会議)は、電気・電子分野の国際規格を策定するために、技術分野ごとに専門委員会を設けて作業をしています。TC9(鉄道電気設備とシステム専門委員会)は、鉄道用電気設備やシステムの規格作成を担当している専門委員会(参加国27ヶ国、オブザーバー国10ヶ国)です。

IEC/TC9年次総会は毎年秋に開催されていますが、通算51回目となる本総会は、平成17年の東京開催以来6年ぶりの日本開催となり、公益財団法人鉄道総合技術研究所 鉄道国際規格センターが事務局を務めました(主催:IEC/TC9国内委員会)。

今回の年次総会には、イタリアやフランスをはじめとする欧州7ヶ国と、カナダ、中国、韓国、シンガポール、日本の合計12ヶ国から42名(日本から10名)が参加しました。

本会議では、日本から提案した「列車制御無線の要求仕様決定手順に関する規格の作成作業」を正式に開始することが決議されました。またその他、車両、電力、列車制御等に関する規格案の審議が行われ、合計44の決議が採択されました。

年次総会に付随したテクニカルビジットでは、九州旅客鉄道株式会社のご協力を得て、熊本総合車両所を訪問しました。

なお、次回のIEC/TC9の年次総会は、来年10月にノルウェーのオスロで開催されることとなっています。

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会議場の状況
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ウェルカムパーティー会場
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ディナーパーティー会場