平成25年度入社式について

公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)は、下記により平成25年度入社式を行いましたのでお知らせいたします。

日    時:平成25年4月1日(月) 10時から
場    所:鉄道総研内 大会議室
列  席  者:理事長 垂水尚志、専務理事 熊谷則道、専務理事 市川篤司、
理事 河合篤、理事 澤井潔、理事 高井秀之、監事 稲見光俊、
企画室長 青木俊幸、コンプライアンス推進室長 藤森聰二、
総務部長 奥村文直、経理部長 渡邊和由、情報管理部長 西江勇二、
国際業務室長 後藤浩一、研究開発推進室長 渡辺郁夫、
事業推進室長 佐藤和敏、鉄道技術推進センター長 鈴木節雄、
鉄道国際規格センター長 田中裕
新規採用職員:新規採用17名、中途採用3名(博士3名、修士15名、学士2名)
式  次  第:@開式
A辞令交付
B理事長挨拶
C平成25年度採用職員代表挨拶
D閉式

理事長挨拶要旨

予定通り論文をまとめられた皆様、そして中途採用の皆様、本日お会いできたことを心よりお祝い申し上げます。昨年の内定式では、論文のまとめを急ぐこと、他人の研究を観察すること、将来の日本について考えることをお願いしました。実行していただいたと思います。これらは今後も重要な事項です。今日は、これに加えて今後特に心がけていただきたいことを二つお話しします。

一つ目は、鉄道事業に貢献できる課題を見つけることです。日常の業務をしっかりやりながら、そこから課題を探索することです。お客様の目線で鉄道のあるべき姿を考え、鉄道総研に相応しい課題を見つけてください。安全・安心、環境・エネルギー等がキーワードです。

二つ目は、難問を解決してやろうという現在の闘志を持続させることです。そのためにも、いろいろなことに好奇心を持ち、国内外の種々の分野の人との交流を深め、刺激を受ける機会を増やしてください。まずは母校との関係を大切にすることです。この闘志をいつまで持続させるか、あるいは、これをより高めるかがこれからの研究生活で重要になります。

さて、本日より鉄道総研の5カ年の基本計画が4年目に入りました。基本計画の仕上げの段階に入ります。前述のキーワードの分野の課題に加えて、メンテナンスの革新、鉄道シミュレーターの構築などの分野横断的な課題を加速させる必要があります。皆さんの新たな発想が役に立つことを期待しています。

これから鉄道総研で業務に従事するようになると、いろいろな種類の業務を担当することになるでしょう。昨年12月に鉄道総研は設立後満26年を迎えましたが、この間何事にも意欲的に取り組んできた皆さんの先輩達のお陰で、鉄道総研は国内外で比類のない逞しい研究者集団になりました。皆さんもこの集団を担う人材となることを目指してください。

今後、鉄道の重要性はより一層高まると確信していますが、同時に、鉄道をとりまく環境は、人口減少、グローバル化の加速等、厳しさを増してきます。鉄道の持続的発展に貢献する成果を提供していくことが社会にも貢献することになります。鉄道総研の総合力を遺憾なく発揮し革新的な研究開発を着実に進めるためにも、若い皆さんの発想と行動力が必要です。力をあわせて前進しましょう。

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写真:鉄道総研 平成25年度入社式で挨拶する理事長 垂水 尚志