公益財団法人鉄道総合技術研究所 新理事長の挨拶について

 平成25年6月13日付で公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)理事長に就任しました熊谷則道の新任挨拶が、鉄道総研役職員を対象として以下の通り行われましたのでお知らせいたします。

1.日  時平成25年6月14日(金)午前10時〜
2.場  所鉄道総研 国立研究所 講堂
3.挨拶要旨
 鉄道総研の設立趣旨にある「鉄道の基礎研究から応用研究を担う研究開発を行う」というゆるぎない役割に基づいた活動を推進したい。このため、社会の発展や鉄道事業者の経営に寄与する研究開発をダイナミックに行うこと、鉄道の技術を担う中立的な機関として社会の信頼に応えること、海外機関との共同研究などを活用して国内外の鉄道技術を高めるための活動を行うことの3つを行動指針としたい。これらを遂行するための私の当面の責務は、現基本計画の完遂、次期基本計画の策定、公益財団法人としての活動の定着化、鉄道国際規格関連業務による鉄道システム展開の支援、国内外の研究機関との研究交流の活発化などである。研究開発には、安全の維持向上、省エネルギー、保守や設備更新のコスト低減、速度向上時の沿線環境保全に関する課題がある。これらを今回改訂した「リサーチマップ」をベースに、高度シミュレーション技術や情報通信技術を積極的に活用して、体系的に進めていく。社会の発展に寄与する鉄道をさらに効率よく高めていくための革新的技術開発へチャレンジするために、鉄道総研の総合力を発揮させて研究開発を推進することが大切で、そのために、前理事長が推進された「逞しい研究者集団」の構築をさらにパワーアップさせていきたい。また、特に若い研究者には、「温故知新」の言葉を思い出し、先達の経験と知恵を習い、自らが新しい道を拓き、オンリーワンの研究者を目指してほしい。鉄道を利用されるお客様、社会、鉄道事業者の方々に向けては、「信頼」を鉄道総研の活動の基本のキーワードとして掲げたい。ともに鉄道と鉄道総研を成長させていこう。
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写真 新任の挨拶を行う熊谷則道