スーパーコンピューターの更新を行いました

公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下、鉄道総研)は、スーパーコンピューターの更新を行いましたのでお知らせいたします。

鉄道総研では、これまでもスーパーコンピューターを使用してまいりましたが、研究開発の共通技術としてシミュレーション技術の高度化を図り、鉄道システムを構成する各分野の挙動のモデル化と、それらを総合的に組み合わせた高機能鉄道シミュレーターを実現するため、平成25年9月1日、スーパーコンピューター(米国クレイ社製XC30およびCS300)を新たに導入し、9月3日に始動式を開催しました。
 今回導入したスーパーコンピューターは、処理能力、経済性、現行アプリケーションの移行性、汎用性などを考慮して選定したもので、大規模並列計算に特化したXC30と、汎用解析アプリケーション等を中心として多目的な汎用計算を受け持つCS300という2つの計算機を併用する方法を採用し、全体の総合処理能力は、これまでの約10倍に相当する114.7TFlops(テラフロップス)となりました。鉄道に関わるさまざまな現象の解析に欠かせない数値シミュレーションなどに活用していきます。

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写真 始動式でテープカットを行う関係者
【鉄道総研が導入したXC30およびCS300の主な仕様】
XC30の諸元CS300の諸元
役割大規模並列計算機多目的汎用計算機
プロセッサ数
(コア数)
448個(5376コア)16個(112コア)
※コプロセッサ[Xeon Phi(2基),
NVIDIA GPGPU(6基)]を搭載
メモリ容量14.3TB343GB
ディスク容量220TB11.2TB
OSCLE5.0(Cray Linux Environment)Linux(RedHat+EL6.3)
理論演算性能103.2TFlops11.5TFlops