2.増粘着材噴射による滑走およびフラットの防止 | |||||||||
現在、ブレーキ時の滑走とフラット発生を防止するために滑走防止装置(滑走再粘着装置)が広く用いられていますが、速度検出器を編成の全軸に搭載する必要があります。一方、増粘着材噴射装置は、編成の先頭軸で使用すれば編成全体の滑走が防止できるため、一部の新幹線と在来線電車で非常ブレーキに連動した滑走防止装置として、すでに実用化されています。この手法を常用ブレーキにも適用できれば、滑走防止装置に比べてはるかに低価格で滑走防止が可能になります。ただし、そのためには、滑走検知に連動させて噴射する等の制御が必要になります。
(編成先頭台車のうち、第2軸で滑走が発生した例) |