3.早期警報用地震計の実用化

 早期地震警報システムの実用化のため、P波(初期微動)による地震諸元推定の精度検証および各種ノイズによる誤警報防止策の検討を行い、早期警報用地震計の実用機のアルゴリズム仕様を確定しました。
 鉄道・運輸機構殿からの依頼により、本仕様に基づいたシステムを九州新幹線(新八代・鹿児島中央間)の早期地震警報システムとして実用化しました。本システムは、5箇所の沿線検知点と2箇所の海岸検知点からなり(図1)、各検知点は、新たに開発した早期警報用地震計と従来から新幹線で採用している制御用感震器を組み合わせた構成となっています(図2)。また、川内車両基地内に中継システム(図3)を設置し、すべての検知点の情報を集約するとともに、博多の中央指令に必要な地震警報情報を発信することとしています。
 本システムは新幹線および在来線の他の線区にも適用することが可能です。


図1 九州新幹線早期地震警報システムの構成

図2 検知点の構成

図3 中継システム




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