10. ステレオカメラを用いた踏切障害物検知装置
・新たに「マルチステレオカメラ」方式を開発しました。
・現地試験では、現在まで過剰検知がゼロとなっています。

 踏切での高齢者や身体障害者の事故防止を目的として、ステレオカメラを用いた踏切障害物検知装置の開発を進めてきました。しかし、カメラ前方に太陽が来た場合、スミア現象(図1)などで稀に障害物がないにもかかわらず障害物があると検知してしまう「過剰検知」の事象が発生しました。
 この問題を解決するため、従来と逆の方向にもステレオカメラを増設し、複数の視点から検知を行う「マルチステレオカメラ」方式(図2)を開発しました。9ヶ月にわたって効果の確認を行いました。その結果、現在まで前述の過剰検知をゼロにすることができました。
 営業線での機能確認試験を継続するとともに、設置条件の異なる踏切での有効性を確認するため、関西地区の踏切にもステレオカメラを設置し試験を実施しています。






研究・開発 > 主要な研究開発成果(2004年度) > I 安全性・信頼性

HOME
RTRI ホームページ

Copyright(c) 2005 Railway Technical Research Institute,Tokyo Japan, All rights reserved.