7. パンタグラフの舟体構造モデル化および追随振幅特性改善手法
・従来に比べてより精度の高いパンタグラフの解析モデルを提案しました。
・パンタグラフ追随振幅特性を改善する手法を提案しました。
・舟体間隔、架線左右偏位が追随振幅特性に与える影響を明確にしました。

 パンタグラフの追随性能評価に関する従来の解析モデルは、舟体が鉛直方向にのみ動く単純な1質点であったため、舟体間隔や架線左右偏位などが追随振幅特性に与える影響が検討できませんでした。
 そこで本研究では、解析モデルの自由度を増やし、舟体間隔、ローリング・ピッチングモードを考慮したパンタグラフのモデル化を行いました(図1)。このモデルにより求めた追随振幅は従来のモデルよりも実験結果と良く一致することを確認しました。また、本モデルにより舟体間隔や架線左右偏位が追随振幅特性に与える影響について定量的に示すことが可能になりました。
 さらに、舟体を支持する復元ばねのばね定数を左右・前後で不均一にし、舟体のローリングモードや上下並進モードを積極的に励起させることによって、追随振幅特性を向上させる手法を提案し、追随振幅特性の悪い箇所が良くなるという効果を確認しました(図2)。






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