8. ダイヤ乱れ時の乗務員運用計画作成アルゴリズム
・ダイヤ乱れ時の乗務員運用を迅速に自動作成する手法を開発しました。

 事故などによってダイヤが乱れた時には、運休や順序変更等のダイヤの変更にあわせて、乗務員の運用計画を作り直す必要があります。この作業は,迅速さが要求されること、担当可能な車種・線区や滞泊基地などの複雑な条件を加味しなければならないこと、なるべく休憩時間や食事時間を確保したいという要望があること等の課題をかかえています。現在、この作業は、ベテランの手作業に頼っていますが、時間や労力を要するという問題があり、また,乗務員間の不公平なども生じ易い状況にあります。
 ここでは、乗務員運用計画作成課題を定式化し、それに対する高速のアルゴリズムを開発しました。これにより,望ましい解を迅速に作成することが可能になりました。実行結果の例を図1、図2に示します。図1は、運転整理結果です。このままでは、列車の運休や遅延によって、乗務員が次の乗務列車に間に合わないという状況が随所に発生しています。乗務員運用計画を作り直したものが図2です。この例では、計7人の行路を変更して、すべての列車に乗務員が充当できる計画を生成しています。現実のダイヤデータを用いて試験を行なった結果、パソコンを使って約5分で良好な解を求められることを確認しました。




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