9.画像処理による変状検出機能を備えたトンネルスキャナシステム

・複数の画像を自動的につなぎ、断面画像を生成する画像処理手法を開発しました。
・標準的な壁面から細かいひび割れを自動的に検出できます。
・低コスト型の撮影装置を開発し、トンネルスキャナとして実用化しました。

 複数の画像をつなぎ合わせて断面の展開画像を生成する作業は、手間と時間を要する作業でした。色や模様の違いに基づく特徴点を自動的に検出し、対応する特徴点間の関係から画像間の重ね合わせを行うモザイキング手法を適用することにより、展開画像を従来のシステムの1/2程度の時間で生成できるようになりました(図1)。
 変状展開図を自動で生成するトンネル変状検知システムの開発を目標に、代表的な変状であるひび割れを処理対象とした、高精度な検出アルゴリズムを開発しました。実際の撮影画像に適用した結果、極端な汚れの無い標準的な壁面に対して、ひび割れの位置、幅、長さ、方向を精密に計測することができました(図2)。現在稼動中のトンネル検査システム(トンネラス)へ本手法を適用することも可能です。
 さらに、低コスト型の撮影装置を新たに開発し、上記の機能を備えたトンネルスキャナシステムを実用化しました(図3)。

 



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