3.洗掘要注意橋脚の抽出手法
  • 洗掘に対する要注意橋脚を抽出できる2種類の採点表を作成しました。
  • 全般検査で用いる採点表は目視調査を前提とし、高度な専門知識が不要です。
  • 個別検査で用いる採点表は将来にわたる橋脚基礎の安定性を評価します。
  • 河川増水時の橋脚基礎の洗掘被害を防止するため、橋梁構造物に対して検査が行われ、改修等の措置の要否が判断されます。橋梁構造物の検査では、洗掘要注意橋脚の抽出は現場技術者の判断に委ねられているため、抽出漏れの可能性が指摘されています。そのため、要注意橋脚を確実かつ効率的に抽出する手法が求められています。
     そこで、洗掘要注意橋脚を選定する手法として、採点表とその適用マニュアルを作成しました。採点表は、全般検査で用いる一次抽出用の採点表(表1)と、個別検査で用いる詳細検査用の採点表で構成されています。全般検査では、河川に関する高度な専門知識を必要とせず、採点表をもとに目視調査を中心に河川条件や構造条件など10項目で評価します。本評価手法では、専門技術者の判定をもとに、合計点が110点未満を要注意橋脚としました(図1)。詳細な検査では、全般検査で抽出された要注意橋脚について、橋りょうの構造条件や河川条件、出水履歴などの項目(表2)についての詳細な情報を基に、洗掘や河床低下の進行速度を推定し、将来にわたる橋脚基礎の安定性を評価します。






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