1.ディーゼルハイブリッド車両用エネルギーシミュレータ

 ディーゼルハイブリッド車両の機器構成、機器仕様、動作モードなどのシステム構成には、様々な構成が想定されます。システム構成の検討にあたっては、各システム構成案に対し、車両の走行線区、運転条件などの各種条件下における運転時分、エネルギー消費量などを評価する必要があります。その評価に用いるための、様々なシステム構成に適用可能なディーゼルハイブリッド車両用エネルギーシミュレータを開発しました(図1)。
 本シミュレータは、運転曲線計算部で運転曲線作成システム(Speedy)により運転曲線を作成し、車両モデルでエンジンなどの各機器の特性を基に燃料消費量等を計算します(図2)。多機能かつ高い汎用性に伴う操作の煩雑さを避けるため、ユーザーインターフェースを充実させており、システム構成の定義が画面選択により簡単にできます。本シミュレータは、ハイブリッド車両の開発に活用されています。