5. 情報の自動選別・配信に基づく旅客案内サービスの向上
・予定変更に敏速に対応できる旅客案内手法を開発しました。
・ダイヤ乱れ時における旅客案内のための駅員向け情報配信手法を開発しました

 乗り換え案内機能とリアルタイムな誘導案内機能を結び付け、利用者の移動予定に沿った案内情報(乗り継ぎ、到着等の案内、バス乗り場までの案内等)を自動配信する手法を考案し、携帯電話のメールを用いたプロトタイプシステムを開発しました(図1)。乗り遅れ等により当初の予定通りに移動できなくなった場合でもシステム(行程管理サーバ)が利用者の移動予定を柔軟に変更し、案内を継続することができます。大規模駅での実証実験では、本手法の有用性が高く評価されました。
 また、ダイヤ乱れ時に、混乱する旅客に対し、駅員が適切な案内情報を提示できるようにするために、運転整理結果や列車遅延情報など、大量に発生する伝達情報の中から個々の駅員が必要とする情報を選別し、必要なタイミングで自動配信する手法を考案しました。この手法では、情報の受け手である駅員の位置と役割、列車の運行状況および予測ダイヤなど、多様な条件を考慮した上で、適切な情報提供タイミングを決定し、携帯端末上に、重要度別に色分け表示します(図2)。プロトタイプシステムによる評価試験の結果、時々刻々変化する状況を的確に把握するのに本手法による情報選別が大きな助けとなることが確認されました。





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