財団法人 鉄道総合技術研究所は、1986 年の設立以来、20年余りにわたって活動を続けてまいりました。この間、鉄道技術に関する幅広い研究開発を通じてわが国の鉄道の発展と 学術・文化の振興に寄与できたことは、ひとえに国土交通省、JR グループをはじめとする鉄道事業者、ならびに多くの関係者の皆様のご支援・ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。 ご存知のように、鉄道は幅広い技術分野の統合によって成り立つ総合システムであり、環境問題に対する社会ニーズに応え、鉄道システム全体の安全性や利便性を向上させるためには、個々の技術分野に捉われることなく、分野の境界を超えた研究開発を行い、そのシナージー効果によって課題を解決することが重要になっています。 そこで今回の鉄道総研講演会では、「技術の境界を超えて−鉄道システムの調和と知能化−」をテーマに、東京大学・須田義大教授から「境界を超えた研究への挑戦−分野融合研究の試み−」と題したご講演をいただくとともに、鉄道総研がこれまで取り組んできた境界領域の研究の現状や進め方、将来展望についてご報告いたします。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。