11.異常事象検知のための画像処理アルゴリズムの開発
  • 雑踏下での追尾及び異常事象検知のための画像処理アルゴリズムを開発しました。
  • 検知結果を的確な通知先に選択的に配信するシステムを開発しました。
  • 屋内外を問わず駅員などの現在位置を把握するシステムを開発しました。
  • 駅構内に設置した監視カメラから不審者等を自動的に検知し、その情報を指令・監視センターや必要箇所に送信し分析を行い、適切に指示連絡をするシステムを構築するためには、人物の追跡と行動認証が重要な要素技術となります。そこで人混みの中でも対象物体を追尾できる、カルマンフィルタによる動き推定を用いたアルゴリズムを開発しました。同時に数十人が通行する映像により検証実験を行ったところ、人の交差や物の隠れに強い追跡ができることがわかりました(図1)。また、転倒と暴力に関して挙動を解析した結果、不自然な人の姿勢や手足の動きなどを捉えることにより、これらの異常事象を検知できることを確認しました(図2)。
     受信した異常事象の種別、緊急度や駅員の現在位置に応じて的確な通知先(指令所、駅事務室、事象発生箇所の最寄りの駅員、警備会社)を自動選択して情報配信するシステムと、GPS(屋外)とアクティブ無線タグ(屋内)を併用することで、屋内外を問わず駅員などの位置を把握するシステムを開発し、所内試験により動作を確認しました(図3)。なお、本研究は国土交通省補助金を受けて実施しました。




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