7.駅構内作業計画自動作成システム
  • 既存の計画をもとにして新たな駅構内作業計画を自動作成し、提案するシステムを開発しました。
  • ダイヤ変更の程度にもよりますが、数分〜1時間程度で計画作成が可能です。
  •  駅の構内作業計画は、列車ダイヤをはじめとする鉄道輸送計画全体の実行可能性を左右する重要な計画であり、従来から、駅構内の状況を熟知しているベテラン担当者が作成してきました。しかし、ベテラン社員の大量退職時期を迎え、計画作成に関わるノウハウの維持・継承が問題となっています。
     この問題に対して、コンピュータによる計画作成技術を適用し、ダイヤ改正、または日々のダイヤ変更に対応した構内作業計画を自動作成するシステムを開発しました。従来研究では、白紙状態からの計画作成を目的としていたため、既存の計画と全く違う計画が作成されてしまい、実用性の面で問題がありましたが、本システムでは既存の計画をもとにして新しい計画を作成するという手法を採っているため、作業内容の大幅な変更は生じにくく、現実的な計画案を作成することが可能です。
     このシステムを用いて、大規模なコンテナ貨物駅で荷役線滞在時間を可能な限り長くできるように構内作業計画を作成するシミュレーションを行ったところ(図1)、ダイヤ改正時の基本計画は30分〜40分程度、日々の変更計画は10分程度の計算時間で作成できることを確認しました。手作業での作成では、通常、基本計画作成に1日以上、日々の変更計画には1時間程度を要しているため、大幅な作業の効率化が可能となります。




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