2.在来線用大出力全閉形永久磁石同期主電動機の開発
  • 大出力の全閉形永久磁石同期主電動機を開発しました。
  • 定置試験により、省エネルギー化や低騒音化の効果を確認しました。
  •  主電動機として現在用いられている誘導電動機に代えて高効率な永久磁石同期電動機を採用し、フィルタ清掃や分解清掃等の保守が必要な自己通風式から全閉形自冷式に冷却方式を変更することにより、省保守化を図るとともに省エネルギー化および低騒音化を目指しました。
     出力は日本の在来線における最大級の主電動機と同一の270kWを達成しました(標準的な通勤電車では200kW程度)。自冷式の採用により冷却性能が低下するため温度上昇を限度内に収めることが課題でしたが、新たな冷却構造(図1、図2)の採用と設計最適化により大出力化を可能としました。エネルギー損失は誘導電動機に比べ半減し、その結果、走行時の消費電力が約1割削減されることが期待できます(図3)。また、騒音は電動機単体で7dB低減することを確認しました(図4)。
     定置試験後には、本主電動機をさらに改良した主電動機が試験電車U@Tech(JR西日本)に搭載され、現車試験により制御性能や低騒音化効果等の確認が実施され、良好な結果が得られています。




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