3.車輪/レール摩擦緩和システム(FRIMOS)の開発
  • 急曲線部内軌レール頭頂面と車輪間の摩擦を緩和するシステムを開発しました。
  • 営業線における試験で、横圧および騒音の低減が持続することを確認しました。
  • ブレーキ性能および軌道回路に対し、実用面で支障のないことを確認しました。
  •  急曲線において車輪とレール間に発生する横圧に起因する諸問題(レールの側摩耗や波状摩耗、車輪フランジ直立摩耗、きしり音)を解決するため、曲線部内軌レールの頭頂面潤滑が有効とされています。「車輪/レール摩擦緩和システム(FRIMOS)」は、粒状の摩擦緩和材と、車輪とレール間に供給する摩擦緩和材噴射装置(図1)で構成されます。
     摩擦緩和材噴射装置を搭載した車両により、本システムの営業線走行試験を実施し、車輪とレール間の転向横圧および騒音レベルが低減すること、ならびに低減効果が持続することを確認しました。摩擦緩和材散布前は平均85dB以上であった騒音レベルが散布後は約78dB以下に低減し、約250軸通過時まで低減効果が持続したことから、少量(1mあたり0.07g)の摩擦緩和材による騒音低減効果の持続性が確認できました(図2)。
     一方、カーボンを主成分とした摩擦緩和材が車輪とレール間に介在した場合のブレーキ性能および軌道回路への影響についても確認試験を行い、実用面で支障のないことが分かりました。
     なお、鉄道事業者において本システムの導入が予定されています。




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