切替開閉器故障検知リレー

概説

開発成果品写真

新幹線では、位相の異なる二つの単相交流き電しており、変電所および電区分所では、異相電源突合わせとなります。その箇所に約1kmのセクションを設け、2台の切替開閉器により電車の進行にあわせて電源を切替え、電車が力行のまま通過できるようになっています。切替開閉器には真空開閉器を用いており、開閉器の故障種別としてはシーケンスの渋滞、開閉器操作機構の機械的故障および電極間のアークによる短絡があります。この内、前2者については従来から故障検出がなされており、予備器に切替わる連動としています。しかし、後者の電気的故障についてはき電回路保護用としての距離継電器および交流△I型故障選択装置が動作するのみであり、故障種別の判定および予備器への切替えは行っていません。本装置は、真空開閉器の電極間短絡が発生した場合に流れる横流の有無により切替開閉器の故障を瞬時に検出する保護リレーです。

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