はじめに

Introduction

公益財団法人鉄道総合技術研究所の大型低騒音風洞は、新幹線をはじめとする高速鉄道の空力騒音、空気力学的諸課題の研究開発のために、建設されました。
この風洞は、次のような特徴があります。

1.世界に類のない低騒音性能(暗騒音レベル 75.6dB-300km/h)

広い無響室で音を測定することによって、精度の高い空力音測定が可能。

2.国内の大型低騒音風洞では、最高の風速性能

開放型測定部(幅3.0m×高さ2.5m)で400km/h
密閉型測定部(幅5.0m×高さ3.0m)で300km/h

3.大型高速の移動地面板を装備

幅2.0m×長さ6.0m、最高速度220km/h。地面近くの流れを正確に模擬。

4.大きな測定部、乱れの少ない流れ

物体に働く空気力や流れの測定に高い精度が得られます。乗用車の実車試験も可能。

これらの特徴により、高速鉄道の空力騒音の低減、列車の空気抵抗の低減、空力・騒音特性の改善などの基礎研究・技術開発に対応することができます。
また、鉄道のみならず、幅広い分野で汎用的な試験や基礎的研究の試験に対応できます。

本風洞は、1996年6月開業以来、すでに多くの利用実績を積み重ね、鉄道総研自身はもとより、JR会社などの研究・技術開発に役立っています。

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