大型試験設備紹介

車両試験装置

車両を移動走行させることなく走行状態を再現する装置です。速度500km/hまでの高速走行安定性能試験,軌道変位に対する防振性能試験,実際の軌道状態による本線走行模擬試験,車両に搭載した主電動機による駆動性能試験,車体に直接外力を付与する車体外力付与試験のほか,編成中の車両の運動も模擬できます。

ブレーキ試験装置

ブレーキ試験機にはブレーキ性能試験機とブレーキディスク試験機の2つがあります。ブレーキ性能試験機はディスクブレーキ試験ユニット,踏面ブレーキ試験ユニット,粘着試験ユニットで構成され,ブレーキディスク試験機は低速試験部と高速試験部で構成されています。

大型振動試験装置

震度7クラスの実地震動の模擬や,実車両台車の水平2次元加振が可能な試験装置です。最大変位振幅100cm(片振幅)の加振が可能で,試験時の地盤振動対策として,基礎にフローティング構造を採用しています。

低騒音列車模型走行試験装置

縮尺1/20の列車模型を用い、列車が高速で明かり区間を走行するときや、トンネルに突入するときの圧力変動を再現できる試験装置です。本装置は、列車模型を最高速度400km/hで走行させることが可能です。

高速パンタグラフ試験装置

新幹線等のパンタグラフの性能を評価する試験装置として、パンタグラフがトロリ線から大電流を取り入れながら高速走行(最高速度500km/h)する状態を再現可能な試験装置です。

高速輪軸試験装置

車輪や車軸の耐久性評価および性能評価、輪軸の損傷現象の解明等のため、走行状態での台車に作用する荷重を模擬することができる試験装置です。
軌条輪を高速で回転させることで、レール上を走行している状態とし、軌条輪の上下加振や車体を模擬した荷重枠の上下・左右加振により、走行中の動揺を再現します。