車両の衝突安全性評価法

列車と大型ダンプカーとの衝突時に着座した乗客にどの程度の傷害が生じうるかを、踏切事故解析(図1)と乗客傷害度解析(図2)により推定しました。踏切事故解析モデルの解析精度は衝突試験により検証されており、解析パラメータは列車速度、衝突位置・角度、大型ダンプカーの総重量とし、回転クロスシートに着座した乗客を対象としました。各条件で推定された傷害の程度と、車体に発生する衝撃減速度の積分値(減速度積分値と呼ぶ)の相関係数は0.95で米国指標の衝撃減速度の最大値(相関係数0.90)や欧州指標の衝撃減速度の平均値(相関係数0.81)より高い相関がみられました。以上のことから、減速度積分値を評価指標として提案しました。

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