水素イオン濃度を制御したアルカリシリカ反応の抑制方法

水素イオン型のイオン交換体を使用し、アルカリとのイオン交換およびセメント中のpHを低下させることで、アルカリシリカ反応などの劣化を抑制する研究を進めています。

研究概要

石炭灰やメタカオリンなどを出発材料としたジオポリマーにはイオン交換能があり、さらに酸に強い特徴をもつことから、酸処理により水素イオン型のイオン交換体にすることができます。これまでも、コンクリートの劣化補修材として、イオン交換材料を使用してきましたが、イオン交換に加えて、セメント中のpHを低下させることで、アルカリシリカ反応を抑制しようとしています。そこで、水素イオン型のジオポリマーを使用したアルカリシリカ反応の劣化を抑制する研究を進めています。

参考文献

  1. 上原元樹、佐藤隆恒、大内悠人、山崎淳司:フライアッシュを原料としたH+型ジオポリマーの作製とイオン交換特性、粘土科学、Vol.53、No.1、pp.8-15、2014
  2. Uehara M., Sato, T., Ouchi Y., and Yamazaki A:“Inhibition of alkali-silica reaction by H+-type geopolymer from fly ash”, The 2nd Asian Clay Conference, 2012
  3. 上原元樹、山崎淳司:ジオポリマー硬化体のイオン交換特性、鉄道総研報告、第25巻、第10号、pp.45-50、2011.10
  4. Uehara M., Isogaya S., Yamazaki A.:“Ion-Exchange Properties of Geopolymer Hardened Body Prepared from Fly Ash”,Clay Science, Vol.14, No.3, pp.127-133, 2009
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