第39回鉄道総研講演会
激甚化する自然災害に対する鉄道の強靭化
日 時:2026年10月21日(水)13:00〜17:20
場 所:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F) 【案内図】
主 催:公益財団法人鉄道総合技術研究所
※入場無料 受付は12:00から開始いたします。
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事前登録受付期間
2026年10月19日(月)12時まで
趣旨
鉄道総研の基本計画RESEARCH 2030「持続可能な鉄道システムの創造」では、社会や技術の状況の変化及び研究開発の進展を踏まえ、鉄道システムの更なる安全性向上、特に、自然災害に対する強靭化を最優先の課題としています。この課題に資するため、自然災害に対する防災対策効果の定量化手法の構築、及びハード・ソフト対策の高度化を研究開発目標としています。
本講演会では、特別講演者として京都大学名誉教授の林 春男様をお迎えし、「激甚化する自然災害に対する鉄道レジリエンス戦略—運行継続から統合的危機対応へ—」と題してご講演いただきます。鉄道総研からは、地震、強雨、強風など激甚化、広域化、頻発化する自然災害に対する鉄道の強靭化に向けた研究開発の取り組みについて紹介するとともに、今後の研究開発の方向性について展望します。
プログラムと講演概要
13:00~13:10 開会のご挨拶
会長 向殿 政男
13:10~14:10 特別講演
激甚化する自然災害に対する鉄道レジリエンス戦略
-運行継続から統合的危機対応へ-
京都大学名誉教授 林 春男 様
近年、自然災害は激甚化・広域化・長期化するとともに、人口減少、高齢化、施設の老朽化など社会環境も大きく変
化している。その中で、計画運休という新しい危機対応思想が定着し、従来の「運行継続」を前提とした鉄道運営は大
きな転換期を迎えている。本講演では、鉄道組織をレジリエンスの対象として捉え、計画運休を契機とする組織変革を、
Absorb(受容)、Adapt(適応)、Transform(総合危機管理への変革)の視点から考察し、保線・指令・状況認識の
共有を基盤とした次世代の鉄道レジリエンス戦略を提案する。
14:10~14:50 基調講演
激変する社会環境を踏まえたレジリエンス・マネジメント
-災害レジリエンスの再定義-
理事 室野 剛隆
我が国では、自然災害が激甚化し、これまでの想定を超える災害への備えも求められる一方、災害対応に投入できる
人的資源の制約は一層厳しくなる。そこで、災害レジリエンスを「機能保持・機能回復・危機耐性」の3つの目標の観
点から再定義する。その実現に向け、レジリエンス・コア技術の高度化、技術連携、標準化に関する鉄道総研の取組み
を展望し、これらを社会実装して持続的に向上させる「レジリエンス・マネジメント」の考え方を提示する。
14:50~15:10 休 憩
15:10~15:35 一般講演1
気象災害に対する強靭化
防災技術研究部 研究部長 布川 修
気象災害に対する強靭化に向けて、斜面崩壊や河川橋脚の洗掘などの強雨災害に対する安全性等の評価、運転規制、
検知に関する技術、および降雪による列車の立往生に関する取組みを紹介する。また、将来の人的制約下で起こりうる
未知の気象災害に備えるため、シミュレーションの高度化、新技術活用、部外情報の高度利用、技術基準への反映など、
各取組みにおける今後の研究開発の方向性について述べる。
15:35~16:00 一般講演2
地震災害に対する強靭化
鉄道地震工学研究センター 研究センター長 豊岡 亮洋
地震災害に対する強靭化に向けて、鉄道地震災害シミュレーターによる事前の地震対策、早期地震警報システムによ
る運転規制、鉄道地震被害推定情報配信システム(DISER)による地震後即時の被害把握の取組みなどを紹介する。ま
た、限られたリソースを有効活用して将来の未知の地震災害に備えるため、最新技術の活用、部外機関との連携、技術
基準等を通じた危機耐性の社会実装など、今後の技術開発の方向性について述べる。
16:00~16:10 休 憩
16:10~16:35 一般講演3
車両の防災対策技術
研究開発推進部 研究主幹 石毛 真
想定を超える地震動や突風など、自然災害時に車両に作用する外力が変化・多様化している。そこで、地震時の脱
線・逸脱挙動の再現解析精度の向上に基づき、車両を含む鉄道システムとしての多重防護による地震時走行安全性向上
の取組みを紹介する。さらに、強風による空力・動的現象のメカニズム解明や風洞試験に基づく車両の転覆耐力評価の
精度向上の取組みを紹介し、地震・強風に対する安全性向上に向けた今後の方向性について述べる。
16:35~17:00 一般講演4
土木・電気設備の防災対策技術
研究開発推進部 研究主幹 小島 謙一
激甚化する自然災害に対する強靭化に向けた土木・電気設備の防災対策技術として、地震・降雨災害に焦点をあて、
災害リスクを低減させるとともに施工性、経済性の観点にも着目した技術開発を紹介する。さらに、想定外の災害に対
する備えとして、津波や複合災害への取組みを示し、再定義された災害レジリエンスの3つの目標に対応した対策技術
の今後の方向性について述べる。
17:00~17:10 提言
激甚化する自然災害に対する鉄道の強靭化に向けて
研究開発推進部長 新井 英樹
17:10~17:20 閉会のご挨拶
理事長 芦谷 公稔
司会 専務理事 曽我部 正道
