第34回 鉄道総研講演会

脱炭素化に求められる鉄道技術

日 時:2021年11月10日(水)13:00〜17:30
場 所:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11階)
主 催:公益財団法人鉄道総合技術研究所

プログラムと講演概要

13:00~13:10 開会の挨拶

会長  向殿 政男


13:15~14:15 特別講演
 2050年カーボンニュートラルへの挑戦
 ー電力需給の視点による課題と展望ー

一般財団法人電力中央研究所 専務理事 犬丸 淳 様


 脱炭素化へ向けた世界的な動きが加速する中、わが国のエネルギー政策もこれまでにない転換点を迎えている。カーボンニュートラルを実現するためには、イノベーションの創出のみならず、経済・社会構造の変革、さらには市民の行動変容が必須である。本講演では、持続可能な脱炭素社会の実現に向けた道筋と課題を整理するとともに、電気事業の取り組みを紹介する。また、電力供給側ならびに需要側の視点から鉄道事業における脱炭素化の可能性を展望する。


14:20~15:00 基調講演
 脱炭素化に求められる鉄道技術

理事 古川 敦


 鉄道総研が、基本計画 RESEARCH 2025の下で進めているエネルギーマネジメントの高度化やエネルギーシフトの研究開発、及びモーダルシフトを促す利便性向上に向けた研究開発の現状等を概説するとともに、鉄道が脱炭素化での優位性を引き続き維持し、将来に渡って社会に選択される交通モードであり続けるための技術開発について展望する。


15:00~15:20 休 憩


15:20~16:45 講演

脱炭素実現に向けた鉄道電力システムの高度化

電力技術研究部長 重枝 秀紀


 蓄電システムと外部電力を協調制御することで再生可能エネルギーを積極活用する手法や、蓄電装置等をリアルタイムに協調制御して回生電力を有効活用する手法など、電気鉄道の一層の省エネルギー化実現を目指した研究開発の方向について述べる。


鉄道車両の脱炭素化に向けた研究開発の方向性

車両制御技術研究部長 山本 貴光


 回生エネルギーの有効利用が可能な架線・バッテリーハイブリッド車両の普及に向けた研究開発や燃料電池ハイブリッド電車などの研究開発の最新状況を紹介し、鉄道車両における脱炭素化に向けた研究開発の方向について述べる。


脱炭素化社会におけるスマートな列車の運行制御

信号・情報技術研究部長 川﨑 邦弘


 デジタル技術を活用した列車運行制御の高度化・自動化による省エネルギー運転や、需要変動評価、運行計画策定等の利便性向上に資する技術の研究開発状況を紹介し、省エネルギーでスムーズなモビリティサービスの実現に向けた今後の課題と研究開発の方向について述べる。


16:55~17:25 ディスカッション
 特別講演者と基調講演者のディスカッション

モデレータ : 鉄道総研 専務理事 久保 俊一

 


17:25~17:30 閉会のご挨拶

理事長  渡辺 郁夫

司会 専務理事 久保 俊一