排水パイプを打設した盛土の耐降雨性評価手法

盛土に排水パイプを打設した際の耐降雨性を評価し、外力条件に応じた最適施工仕様を提案しました。

図1に示すような排水パイプは、盛土の耐降雨性向上対策として多くの施工実績を有しているものの、これまで、その効果を評価する手法は確立されていませんでした。そこで、排水パイプの効果を定量的に再現するための浸透流解析モデルを作成し、これを用いた解析により排水パイプが打設された盛土の耐降雨性能を評価する解析手法を提案しました。

図1 排水パイプの打設状況

提案する排水パイプの解析モデルは図2のようなモデルであり、排水パイプを表す空洞の周囲に低透水性の層(スリットエフェクト層)を有することを特徴としています。

図2 排水パイプの解析モデル

このような解析モデルを用いることで、排水パイプの効果を適正に評価することができ、盛土の耐降雨性を向上させるための排水パイプの適切な打設本数や間隔などを決定することが可能となります。図3には一例として、1000年確率降雨を外力として作用させた場合の切盛境界の盛土(詳細は表1参照)における排水パイプの最適施工仕様ノモグラムを示します。図から、どの施工条件の組合せを利用すれば、通常の純盛土と同等の安定性が確保できるかが分かります。

図3 排水パイプの打設条件の組み合わせと正規化安全率との関係
表1 解析条件詳細

参考文献

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