環境工学研究部
Environmental Engineering Division
環境工学研究部の概要
環境工学研究部は、車両空力特性、熱・空気流動、騒音解析の3つの研究室から構成されています。
「車両空力特性研究室」では、横風に対する車両の空気力学的特性、車両周りの流れ場、トンネル走行時の車両に働く非定常空気力、列車通過時の圧力変動の研究、「熱・空気流動研究室」では、トンネル微気圧波などトンネル坑口から放射される圧力波、トンネル内圧力変動、地下トンネルの空気流動と熱・換気、トンネル火災時の熱気流の研究、「騒音解析研究室」では、鉄道騒音の音源解析と対策法、転動音・構造物音、空力音、音響計測法の研究を実施しています。
環境工学研究部の紹介
環境は21世紀の人類にとって重要な課題であり、社会から環境にやさしい鉄道の実現を強く求められています。300km/h超の新幹線の営業運転を行い、500km/hの浮上式鉄道を開発している日本における、鉄道の沿線環境に対する研究と対策は世界から注目されています。
環境工学研究部は、鉄道事業者と密接に連携しながら、騒音やトンネル微気圧波など沿線環境に関わる問題、横風に対する車両の空気力学的特性など安全に関わる問題などに取り組んでいます。
今後も、世界に類を見ない低騒音列車模型走行試験装置や大型低騒音風洞など独自の試験設備、実現象を適切にモデル化した数値シミュレーション技術、そして何より沿線環境のさまざまな課題に関するエキスパート集団としての経験や知見を活かし、世界の鉄道の環境対策をリードする研究開発を目指していきます。
環境工学研究部長 宇田東樹