崩壊防止ネットと地山補強材による石積み壁の耐震補強方法

崩壊防止ネットと地山補強材を併用した石積み壁の耐震補強工法を開発しました。

土留め擁壁は全国で約20万か所に及び、石積み壁はその4割超を占めているため、大規模地震に対応した石積み壁の耐震補強工法の開発が急務となっています。そこで、崩壊防止ネットと地山補強材を併用した石積み壁の耐震補強工法を開発しました。

石積み壁は壁面に一体性がなく、大地震時に一部の積み石で抜け出しが生じた場合、それが全体的な崩壊につながります。このため、地山補強材で補強を行う場合でも、RC壁体を増し打ちして一体性を確保しなければ、地山補強材を多密に打設する必要があり、補強工事が大規模となる点が課題でした。そこで、積み石の前面に抜け出しを防止するネットを敷設した上で、地山補強材を打設することで背面地盤の安定化を図り、耐震性の向上を図る対策工法を開発しました(図1)。ネットの敷設により積み石の抜け出しを防止しながら、地山補強材で効率的に石積み壁の耐震性を向上できることを確認しました。また、実験結果に基づき、設計法を提案し、補強設計マニュアル(案)を作成しました。

図1 崩壊防止ネットと地山補強材による石積み壁の耐震補強工

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