第38回鉄道総研講演会
研究開発のコア技術の高度化-持続可能な鉄道システムの創造に向けて-
日 時:2025年10月22日(水)13:00〜17:20
場 所:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F) 【案内図】
主 催:公益財団法人鉄道総合技術研究所
趣旨
鉄道総研が新しく策定した基本計画 RESEARCH 2030では、「持続可能な鉄道システムの創造」を目指し、革新的な技術を創出する研究開発を推進します。特に、研究開発の進め方において重要視している「研究開発のコア技術の高度化」は、鉄道の諸課題の本質を追究し、解決の原動力となるものです。
そこで本講演においては、近年の鉄道をとりまく社会環境の大きな変化をふまえ、さらに高度化すべき研究開発のコア技術について紹介するとともに、AI等デジタル技術との融合による、革新的な技術の創造に向けた今後の方向性について展望します。
プログラムと講演概要
13:00~13:10 開会のご挨拶
会長 向殿 政男
13:10~14:10 特別講演
フィジカルAIシステムとしての鉄道・モビリティ
東京大学生産技術研究所 ハーモニック・モビリティ研究センター長 教授 中野 公彦 様
物理法則を理解し、実世界でタスクを実行できるフィジカルAI(Physical AI)が注目されている。安全性を最重視する鉄道業界では、入力と出力の関係が明確に記述できないAI技術の導入に対しては、慎重さが求められる。一方で、自動運転、センサによる異常検知、CBM(Condition-Based Monitoring)などの鉄道技術は着実に高度化しており、今後は、フィジカルAIシステムへと発展することが期待される。自動運転バスの社会実装、V2N(Vehicle-to-Network)を用いた鉄道と自動車の統合的制御、車輪とレールの接触状態推定などの研究成果を紹介しながら、フィジカル AI としての鉄道技術の将来像について考察する。
14:10~14:50 基調講演
研究開発のコア技術の高度化-持続可能な鉄道システムの創造に向けて-
理事 曽我部 正道
14:50~15:10 休 憩
15:10~15:35 講演
車両・電気分野における研究開発のコア技術の高度化
車両技術研究部長 瀧上 唯夫
15:35~16:00 講演
軌道・構造物分野における研究開発のコア技術の高度化
構造物技術研究部長 田所 敏弥
16:00~16:10 休 憩
16:10~16:35 講演
人間科学分野における研究開発のコア技術の高度化
人間科学研究部長 遠藤 広晴
16:35~17:00 講演
新幹線の高速化と空気力学分野における研究開発のコア技術の高度化
環境工学研究部 主管研究員 斉藤 実俊
17:00~17:10 提言
研究開発のコア技術の高度化で鉄道の未来を創る
研究開発推進部長 室野 剛隆
17:10~17:20 閉会のご挨拶
理事長 渡辺 郁夫
司会 専務理事 芦谷 公稔